「まだ帰らなくてもいいけど。
せっかく来たんだし上がっていいよ。」
「へ?いいの? でも迷惑なんじゃ…」
だって、誕生日だから家族とお祝いするんじゃ…
「迷惑? なわけないでしょ。バカ。
実際僕も暇だし、細川さん見てると面白いから暇つぶしになりそうだし。」
ひ、暇つぶしってひどい…
「それに、こんな可愛いことしてくれるから…」
こんな可愛いことって、私なんかしたっけ? 誕生日プレゼントを渡しただけだよ?
「キスもしたいし。ダメなわけ?」
き、キス⁉︎ なんか今日の神田君積極的?
「ダメじゃないけどっ…」
私がそう答えると今まで黙ってたお姉さんが口を開いた。