それからまたしばらく経った。
「どーしよー!」
休み時間、花ちゃんに相談する。
なにをかって?
それは…明日神田君の誕生日。
だから誕生日プレゼントどうしようかと。
てか、神田君が明日誕生日だってこと、
今さっき初めて花ちゃんから聞いた。
「うぅ…どーしよ…」
私がそう言うと花ちゃんはため息をついて、
「もぅ、わかったわよ。一緒に選びに行けばいいんでしょ?」
と言った。
そうっ! その言葉を待ってたのっ!
「花ちゃん、ありがとっ!」
私はそれから上機嫌で授業を受けた。
❇︎
放課後。
「ここで買おっか。」
そう言って入って行ったのはメンズ向けの店。
「ひゃー、これなんて神田君に合ってる!」
選ぶこと1時間、私は金額的にも無理はなくデザインも神田君に合ってる、腕時計を買った。
「メッセージカードはどうされますか?」
店員さんにそう聞かれる。
メッセージカードかぁ…。
神田君への想い書こっかな。
「じゃあお願いします。」
そうして私はメッセージカードも書いた。