冷酷王子はイジワル男子




「うわぁ、神田も速いな。」

「あの状況からあんなに追い上げるなんてスゲーよ。」

「これ本当にどっちが勝つかわかんねーな。」



そんな声がチラホラと聞こえる。



そして、ゴールまであと数メートル。
神田君は現在2位。


どうしよ、このままじゃ負けちゃう…!


私がそう思ってると花ちゃんに背中をポンと叩かれた。


「麻実、応援しなさい。」


その言葉で我に返る。
…そうだよね、応援しなくちゃ!



「神田君、頑張れーっ!」



誰にも負けない大きな声で神田君を応援するんだ。



「神田君、負けるな!
負けちゃ嫌だからねっ!」



すると一瞬だけ神田君がこっちを見た気がした。



そして、一気に恵斗君を追い越して……



「ゴール! 1位はA組です!」


恵斗君のクラスはC組で
うちのクラスはA組。


つまりは勝ったというわけだ。