冷酷王子はイジワル男子



お昼休み。


「花ちゃん、一緒に食べよ!」


「却下。」



誘いに行った瞬間、断られる。



「え…! なんで!」



今まで一緒に食べてたのに。


そう口を尖らせる。



すると花ちゃんはニヤリと笑って、



「だってぇ? 麻実には神田君がいるじゃん?」



と言った。



その言葉を聞いて私は頭をブンブンと振る。



「無理無理無理!
神田君をお昼に誘うとか無理ー!

そ、それに花ちゃんを1人にしたくないし。」



花ちゃんのことはもはや言い訳。


花ちゃんはそのことに気づいたようす。



「あら? 私は彼氏がいるからいいの。

それよりいいの? 神田君、他の女子から誘われてるわよ?」



「えっ!」



そう言って神田君の方を見る。