次の日。
「ねえ神田君、本当に勝負しちゃっていいの?
恵斗君、陸上部だったんだよ?」
今日はずっとこう言ってる私。
「だから、大丈夫だって。
いいかげんうるさいよ。」
神田君も何回も言う私にイライラしてきたらしい。
「でも…」
すると神田君は私に、
「大丈夫って言ってるじゃん。
僕が大丈夫って言えば大丈夫なの。」
「うぅ…でもっ…」
「グダクダ言わない。
いいかげんうるさいよ。」
でもさ、神田君が負けたら神田君と一緒にいられないじゃん…!
「わたしは…ただっ…かん…だくんといっしょに…いたいだけ…なのにっ…」
ポロポロと涙がこぼれる。