暗闇の中から明るいフロアに抜け出ると、眩しさに一瞬、目を細めた。 窓ガラス越しに外を眺めると、すでに雨は止んでいた。 チュンチュン…と、窓越しに小鳥の囀りが聞こえてくる。 太陽に照らされた木々は光り輝き、威風堂々とそこに佇んでいる。 あの日――… 二人で寝転んだ芝生へ、行ってみたくなった。 すぐさま、館内を飛び出した。