「みい」と声をかけてから体を少しだけ揺すると 彼女はまだ眠そうな顔をして両手を宙に浮かせる。 僕はその手をとって彼女を起き上がらせ、 彼女が目を覚ますまで話しかける 。 「もうすぐ文化祭だね」 「今日は小テストだよ」 そうしないと二度寝してしまうからだ。 10分ほど経ち小さな声で彼女が「おはよう」と言ったのを合図に僕は部屋を出る。