平助の後ろには女の子が平助の着流しを

    ギュッと掴んで震えてる


       ツキンッ!


美輝は泣きそうな笑顔を平助に向けた


  美輝「送ってあげな…震えてる…」

   
  平助「一人で帰れるよな?」


 平助は振り返り女の子の頭を撫でる


       ツキンッ!


  美輝「京都守護職……。最後まで

       町人を守りなさい」


   平助「………家何処だ?」


 女の子「そこを曲がって………」


女の子は家を説明し平助に抱き付いた


 女の子「怖かった……ありがとー」


  平助は満面の笑みで抱き返した


  平助「怪我が無くて良かったな…

    ちょっと送ってくるから

   美輝は此処で待ってろ!!!」


  美輝「はぁ~~~~~~~い」



  ……………………………………



  平助の笑顔……可愛かった……

女の子を背中に守る平助…格好良かった 


    ツキンッ!  ツキンッ!  ツキンッ!


 眉間に皺を寄せて平助の後ろ姿を見送った



  女の子も………可愛かった………


 平助とお似合いだった………ポロポロ


     着流しで涙を拭いた

   
   涙はもうこぼれてこない



   大丈夫………。大丈夫………。


   私は…………大丈夫…………。