美輝は部屋に走って刀を差した


そして、バタバタと廊下を走った


鈴木「何処へ行くっっっ!!!
謹慎中ぅーーーーーーっっっ!!!」


美輝「美輝はもう寝たっっっ!!!
夢遊病!!!

寝ながら徘徊する病気だから気にしないで!」


鈴木「阿保かぁーーーーーー!!!
今すぐ戻れぇーーーーーーい!!!」


鈴木を無視して門を出た。


ガシッ!


美輝「離して!一!」


一「ダメだ!伊東さんから美輝を見張れと言われてる」

美輝「平助が死ぬっ!早くしないと間に合わないっっっ!!!」


一「っっっ!!! ダメだ」


美輝「じゃあ……」

美輝の腕を掴む一の腕を掴み、脇の辺りを掴み足をかけて………背負い投げ


地に叩きつけられ呆然としている一。


美輝「ごめん。行くね」


転がる一の頭を撫で

美輝「一。有難う……。一……大好きだよ」


一は……わざと投げられてくれた


私を行かせるために………。



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もう死ぬんだから歩けなくなっても良い。

間に合って!!! お願いっっっ!


美輝は泣きながら油小路迄走った。


史実では妖怪は一人で近藤さんの
妾宅へ行く。

平助が付いて行った事によって変わるかもしれない………。


でも………平助の顔を見るまでは……


安心できない……………


思い浮かべる平助は美輝が大好きな



平助の笑顔…………………



……………………………………




栄太「……………………………。

謹慎中の美輝が何で泣きながら帯刀してすんごい速さで走ってんの?」


晋作「嫌な予感がする………行くぞ!」


栄太達の横を光の速さで過ぎ去って行った美輝


晋作「土方が言ってた…藤堂が死ぬ日は今日なのか?」


栄太「くそっ!美輝の足が速すぎる!
見失うよっ!早く走れっっっ!!!」


晋作「分かってる!!!」


栄太と晋作は草履を脱いで持って走り出した



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