中岡「発作が起きる前に休め!」


美輝「何言ってるんですか?

わざわざ此処に寝に来たとでも

思ってるんですか?」


坂本「肝の座った女じゃ」


美輝「お龍さんはっっっ?」


坂本「分からんき………」


美輝「妻位守ってあげてくださいよ!

ゴホゴホゴホ! ヒューヒュー………

あぁ……マズイ……ヒューヒュー」


坂本「発作か?」


美輝「ゴホゴホゴホ ヒューヒュー

ゼーゼー ゴホゴホゴホ………来た…」


ガキンッ! ガキンッ! ザシュ!


美輝「ゴホゴホゴホ ヒューヒュー」


ガキンッ! ガキンッ! ガキンッ!


うまく刀が振れないっっっ!!!


美輝「ヒューヒューヒューヒュー

栄太ぁーーーーーー!!!」


ダダダダダダダダ


ガキンッ! ガキンッ! ガキンッ!


美輝「ヒューヒューヒューヒュー

坂本さん達を守って!!!

ヒューヒュー ゴホゴホゴホ」


栄太「美輝!帰れっ!窓から飛び降りろ!」


ザシュ! ガキンッ! ガキンッ!



美輝「坂本さんの……誕生日………

ヒューヒューヒューヒューゼーゼー」


栄太「はぁ?」


美輝「お祝いするの!」ザシュ!


栄太「もう良い! 座れっっっ!」


栄太が美輝を突き飛ばした


坂本「オナゴを大事にせなあかんき!」


栄太「オナゴなら刀振らん!!!」


美輝「痛いっっっ!!!ヒューヒュー」


栄太「めでたいっっっ!!!」


美輝「栄太を…そんな意地悪な子に

育てた覚えはありませんっっっ!!!

ヒューヒューヒューゴホゴホゴホ」


栄太「ばばぁは寝てろっっっ!!!」


美輝「ピッチピチだ!馬鹿野郎!!!」


栄太「意味分からない」ガキンッ!


美輝は立ち上がり刀を構えた


クラッ!


栄太「ほらぁ……座ってな?」


右手で刀を握り、左手で美輝を支える


栄太「もうすぐ終わる」チュッ!


美輝「あぁ!やめてよ!」


栄太「美輝がやめたらやめるよ」


首に添えた栄太の手が冷たくて気持ちいい


栄太「少し熱も出てる。」


美輝「………………………………

心配し過ぎっっっ!!!」


栄太「好いてる女を心配しないわけないだろ」


美輝「はぁ〜〜〜〜〜〜………分かった。

少しだけ休む」


美輝は窓際に寄りかかって座った