九月三十日


  近藤さんは新八を連れて江戸へ向かった


  美輝「お寿司食べたかったなぁ~……」


   平助「いつか食いに行こうな!」


    美輝「うん……いつかね……」




   このいつかは………恐らく来ない




      平助「美輝?」

   
      美輝「何?」


   平助「吉田はお前にとって……

       どんな存在なんだ?」


   美輝「晋作と栄太、桂さん、玄瑞は

         兄ですね………」


   平助「そう……。あいつらは敵だ。

      もし俺が奴らを殺ったら…

       お前は俺を恨むか?」


      美輝「多分ね……」


      平助「だよなぁ~…」


     美輝「まぁ、逆もしかり」


       平助「あぁ……」


   美輝「幹部の誰かを殺したら……

      多分、私は本気で刀を使う。

     私よりもずっと強いからね……」



      平助「あぁ………」


   
    美輝「平助が栄太を殺したら

       私が平助をボコボコにする」



      平助「有り難き幸せ」 



   美輝「みんなで生きたかったな」


   
    平助「そうだな…。吉田以外の

       みんなとなぁ………」


   美輝「栄太も必需品です!!!」


 
    平助「吉田が近くにいたら

        お前取られちゃうし」


    美輝「ケラケラケラケラ ないない」


   平助「お前、前、背が高くて

     優しくて格好いい人って

      言ったよな?吉田に全て

      当てはまるんだよ?」


   美輝「あぁ……平助は一つも

      当てはまらないもんね…」


    平助「おぃ……蛆虫…………」


    美輝「それはない!!!」


    平助「ずっと俺の横にいろよ?」


    美輝「私、蛆虫ですが…………」


     平助「うん。良い………」


   美輝「私も……例えお前が米粒で

      羽織にこびり付いてて

        汚くても………

      米粒の平助が良い……」



      平助「蛆虫……」

    
      美輝「米粒………」