栄太「美輝……沖田は…………」


      美輝「良いの…………」


   栄太「お前も死ぬぞっっっ!!!」


      美輝「良いの……」


   また水を含み総司の口に流し込む


    総司「止めろっっっ!!!」

  
   美輝「止めないっっっ!!! 誰も

      死なせたくないっっっ!!!」


      総司「じゃあ…………」


   総司は立ち上がりフラフラと歩き


    美輝を思いっ切り突き飛ばし


   栄太に平正眼の構えを向けた


   美輝「っっっ!!! 三段突き!!」


    美輝は急いで立ち上がった。


   二回目までは栄太が刀で応戦……


       最後の突きは


  美輝の脇腹を貫き、栄太の腹に刺さった


   総司は目を見開いて刀から手を離す


  総司「っっっ!!! 美輝っっ!!」


   栄太「何やってんだ!馬鹿女!!」


   美輝「守るって……言ったよね……」


   土方が晋作と部屋になだれ込む


   土・晋「っっっ!!! 美輝!!!」


   晋作「てめぇ~はまた…………

      何やってんだっっっ!!!」


     また怒鳴られた………………


   美輝「豊玉……総司が……吐血………」


   土方「お前…何団子になってんだ!」


   美輝「三段突きは……交わせない……

         平助……は?」


     土方「デコ割られてる……」


   
 美輝「あのクソ坊主……ちゃんと締めろって

        言ったのに……………」


   土方「……………………………………

          刀……抜くぞ?」


   美輝「駄目……血が……噴き出す」


     土方「苦しいだろ?」


   美輝「そしたら……私は……

        すぐ……死んじゃう……」


     晋作「楽になるぞ?」


   美輝「勝手に殺すな……

     栄太と離れるから……晋作は…

     栄太の……手当てを……」

        
    栄太は美輝にしがみつく


      栄太「一緒に逝く」


   美輝「駄目……です。栄太は……

      生きなきゃいけない………」


     栄太「此処に来た罰だ」


   美輝「何処まで………優しいんだか……」