帰る手掛かりなんて全く掴めないまま


    毎日毎日巡察に明け暮れた


  8月18日の変で長州は京を追われたから


     治安は良くなっていった




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    前から10人の浪士…………


   抜刀して平助目掛けて走っている


     私は抜刀せず構える


   美輝「長州の皆様ですか?
 
    町を追いやられたと聞きましたが
   
    何故京にいるのです」



   浪士「やぁーーーーーーーー!!!」


   
       ガキンッ!



   美輝「やぁ!じゃないっっっ!!!

     ちゃんと答えてっっっ!!!」


       ギリギリギリギリ


   美輝は鞘で鳩尾を突き、カカト落とし。


   帯を解き着流しを首まで捲り上げ


       首で帯を締めた


   美輝「ちょっと花摘んでくるから

      この人お願い…………………」


   平隊士に頼み、花を摘んできた


   お団子にして綺麗に飾り付けた


      美輝「捕縛完了!」


  平隊士はそのふんどし男に縄をかけた


   美輝「で?新選組に何の用?」


   浪士「壬生狼に用はねぇ……

    欲しいのはお前だ……美輝………」


   平助「っっっ!!!潤っっっ!!!

      俺の後ろにいろっっっ!!!」


   美輝「じゃあ……捕縛しといて?

     花摘んでくるから………………」


 平助「お前………本当に危機感ねぇな…」


   美輝「これがもしかして私の

       運命の出会いかも

      しれないじゃん。赤子の

      父親にねっっっ!!!」


  平助「てめぇーーーーーーーー!!!

       殺してやるっっっ!!!」


   美輝「冗談っっっ!!!

       好きだよ……平助」ボソ


   平助「ふふふふふふふふふふ。

       不意打ちは狡いっ!」

   
      美輝「花摘んでくる」


   平助「普通は……花摘んで可愛らしく

    持って歩くんだ! 何でお前は

      男に飾るときにしか

    花を摘まないっっっ!!!」


   美輝「私、花苦手なの!!!

    くしゃみが止まらなくなるから」