車がとまって着いたのは格式高そうな料亭。 部屋に通されて飲み物を頼み、落ちついた所で、 「今日は亜紀の入社祝いだ。ゆっくりくつろいでいいぞ」 そうか、朝からずっとこの事を気にかけてくれてたんだ。 「ありがとう、瑠季ちゃん」 と、素直に言った。 「やっといつもの亜紀らしくなったな」 忘れかけていたのにまたドキドキしてしまった。 下を向いたまま顔を上げられない。 たぶん今、顔は真っ赤だろうから。