瑠季は、瑠季ちゃんはあたしがまだ幼稚園の頃からの
ご近所さんだ。
ちいさいあたしは遊んでもらいたくて後をついてまわった。
「瑠季ちゃん、亜紀も連れてって」
「でも今日はサッカーだぞ」
「亜紀だってできるもん!」
まさか本当にできる訳もなく、離れた所で見てるしかなかった。
つまらなくて泣きそうになるのをこらえて見てると、
瑠季ちゃんがやってきて、
「亜紀、帰ろう」
そう言って、手を差し出してくれて嬉しくて、
手をぎゅうっと繋いで家まで帰ったのを覚えている。
瑠季ちゃんはあたしのお兄さん的な憧れだった。
姉貴しかいないあたしには、男の子の遊びが珍しく見えたの
かもしれない。
だから、お兄さんの瑠季に間違っても”きゅん”はないのだ。

