会社近くのイタリアンレストラン。
「おすすめメニュー2つお願いします」
瑠季はあたしの意見も聞かずにさっさとオーダーしていく。
「もう亜紀は決められそうにないから夜は和食だな」
「今からお昼食べようとしているのにもう夜の話?」
あたしは笑ってしまう。
「高校出て大学行ったのは知っていたけど、その後、
どうしていたの?」
「それは今までの女の話?」
「違うよ。あ、でも気になるかも。おもしろそうだし」
「そんなの話すわけないでしょ」
「じゃあ、言わないでよ!!」
「亜紀はいつまでたっても”亜紀ちゃん”のままだな」
「成長してなくて悪かったねー」
「でも安心するよ」
そう言った瑠季の顔はどこか切なくて、胸がきゅんってなった。

