スパイガール

里樹side

俺は正門について、驚いた。

ボス以外みんな倒れてる。

「これ全部、真弓が?」

驚くのは、これだけじゃない。

真弓がお腹から血がたくさん流れてる。


真弓がボスに向かって戦おうとしたら、

ばたっ!

真弓が倒れた。

「ま....ゆみ.......?」

俺は、走ってボスをボコボコにした。

「お前、よくも真弓に!!」

俺は、無我夢中でこいつを殴り続けた。

こいつが倒れたとき、俺は、真っ先に真弓のとこに行った。

「おい!真弓!しっかりしろ!」

真弓、ごめん。俺がもう少し早く来ていれば。

俺は、必死に真弓を起こした。

「頼む、目を覚ましてくれ!」

すると、真弓が目を開けた。

「り.........き.........?」

「真弓?大丈夫か!?ごめん、俺、お前のこと守るって言ったのに。お前のこと守れなかった。」

「里樹.....それは......ちが.....うよ?里樹が......そば......に....いるだ.....けで.....わた......しは....げん......きに.....なれ....るん......だよ?」

真弓、すっごく苦しそう。

「わかった。わかったから、もうしゃべんな!」

俺は、一滴の涙を静かに流した。

俺はこの時、始めて泣いたのかも。