「…き」 「え?」 花火が打ち上がっている途中で何か呟いた直汰。 「好きです!俺でよければ…」 「私も好きだよ!」 もうこれ以上言葉はいらないと思った。 「まじ…で?」 「当たり前じゃん」 だけど直汰は辛そうな顔をした。 「でも、俺、笑佳と付き合えない」 びっくりして見つめると 俯いて言った。 「俺さ、病気、なんだ…」 「え…」