「笑佳ーっ、お友達から電話よー!」

「はーいっ」


宮っちかな。
なんて軽い気持ちで電話に出た。



「あ、もしもし笑佳?直汰だけど」

「はーいって、え!?」

「ごめん、驚かせて」

「え、や、大丈夫!!」


声が裏返って少し焦る。


「今度さ、近くの神社で祭りあるじゃん?」

「うん…」

「…よかったら、一緒に行かない?」

「い、行くっ!」


そう言えば告白はお祭りの時だったような気がした。


「よかった…じゃあ、6時に神社の前で」

「うんっ…!」


ガチャッ

電話をきる音さえ、
いつもと違って聞こえた。

(よし、浴衣、着よう)


「お母さーん!浴衣、あるー?」

もう結末はわかってるとゆーのに
あたしは、何故かドキドキしていた。