母さんは親父の部屋で疲れた様子で腰を掛けていた。 「ここにおったんや。」 「あぁ、幸人。あら、この間のお嬢さんも来てくれたのかい?」 「はい、お久しぶりです。」 「来てくれてありがとう。今日はゆっくりしていってね。」 「ありがとうございます。」遥はべこっと頭を下げた。