冷酷な彼は孤独な獣医

龍の言っている事はもっともで、

でもそれは言い過ぎだと思った。


おばあさんは、すっかり落ち込んだ様子で龍に話す。



「すみません……おっしゃる通りです………」


おばあさんは、そう言って涙を浮かべる。



そんなおばあさんに龍は言う。



「寂しいからとか、可愛いからとか、そんな気持ちだけで動物を飼うなんてとんでもない」


「ちょっと龍!」



あたしは龍の肩を叩いた。



それでも龍は、あたしを無視しておばあさんに話す。



「もっと、しっかり責任を持って、この犬と生活してください」



龍は立ち上がると、あたしの腕の中から犬を抱き上げる。