冷酷な彼は孤独な獣医

おばあさんは、必死になって言う。



そんなおばあさんに、龍はキツイ口調で話す。



「あなたは自分の不注意で、

この犬を死なせる事になったかもしれないんです。


うっかり玄関のドアを開けっ放しにしていて、

気が付いたら犬がいなくなっていた?


のん気な事言ってる場合じゃない!


もしかしたら車に引かれて死んだかもしれない。


そこら辺を彷徨って、誰にも見つけてもらえず餓死したかもしれない。


あるいは、心ない人間がこの犬を殺したかもしれない。


あなたの不注意で、あなたが家族だと言っているこの犬は、

死んでいたかもしれないんです」