冷酷な彼は孤独な獣医

母は龍が渡した手土産をテーブルの上に置くと、

呆然とした様子で龍に話す。


「先生……この子、なんの取り柄もなくて……

先生みたいな人に釣り合うような子じゃないんです。


あたし達は、あなたのような人と理央が結婚する事に、

大賛成なのですが……」


「ちょっとママ!結婚するとかまだ決まった訳じゃな…」


「ありがとうございます」


龍はママに頭を下げる。


「いいえ……こちらこそありがとうございます」


今度はパパとママが龍に頭を下げる。


そんな中、時間は6時を回ろうとしている。


「龍?そろそろ行かなきゃ」