冷酷な彼は孤独な獣医

「なぁ?」


「ん?」


「やっぱり、もっと高台にある夜景スポットの方がいいだろ?」


あたし達は体を寄せ合い、

木の間から夜景を見ている。


「ううん。此処の方がいいよ。

なんか、この夜景が自分のものの様に感じて」


「ハハッだよなっ」


「龍もそんな風に感じるの?」


「あぁ」


「そっか」





風はすっかり止み、静かな空の下、

やさしい時間があたし達を包む。










「理央……」


「ん?」


「もう二度と、俺の傍を離れるな」


「うん」









あたし達の気持ちは固く結ばれた。


そしてそれは、これから先ずっと解ける事はない。