冷酷な彼は孤独な獣医

龍はため息を付くと、その場に立ち上がる。


そして静かに話す。



「お前が俺の事をどう思おうと勝手だけど、

俺はお前が思っているような男じゃない」


「………えっ」


「お前は俺を、冷静で余裕のある男だと思っているみたいだけど、

突然目の前から好きな女がいなくなったら、

俺は慌てふためくし、

どんなに周りに人がいようと関係なく、

バカみたいにそいつの名前を何度も叫んで、

そいつが行きそうな場所を、

必死になって駆けずり回る。


言っておくけど、俺が余裕でいられるのは………

お前が傍にいるからだ」




「龍………」