冷酷な彼は孤独な獣医

「此処までどうやって来た?」


龍は何事もなかったかのように話す。


「えっ……歩いて……」


「遠かっただろ?」


それは、いつも部屋で話している時と同じ感じで。


「うん……ねぇ龍?」


「あぁ?」


「美紀さんは……」


「実家に帰ったよ」


「実家って……

美紀さんは、龍と一緒に居たいんだよ!

なんで一緒に居てあげなかったの?」


でも、あたしの言葉で龍の口調は一変する。


「ふざけた事言ってんな!」