冷酷な彼は孤独な獣医

龍が言っていた景色がそこにはあって、

こんなわずかなところから密かに見えるその夜景は、

人気のある夜景スポットとはまるで眺めは違うけれど、

なんだか自分だけのものに感じて、

それが……凄くいい。



でも……やっぱり切ない気持ちになってしまう。



龍は、どんな事を思ってこの夜景を見ていたの?


どの木の間からこの夜景を見てた?


立って見てたの?それともしゃがんで?


この木には触れた?





そしてあたしは泣いていた。