冷酷な彼は孤独な獣医

「アンタ最低!!」


あたしの言葉に、龍の兄はなにも言わず荷物を手に取る。


「…………」


それにますます腹を立てたあたしは、

荷物を持って部屋を出て行こうとする兄の目の前に行った。


「バッカじゃないのアンタ!!

アンタみたいな最低な男と一緒にいる女なんて、

この世に一人もいないよ!!


美紀さんが出て行って当然じゃん!!


こんな事してなんの意味があるの?


この荷物を自分の家に持って行けば、

美紀さんが戻ってくるとでも思ってるの?


本当バカみたい!!必死になってこんなもの運んで!!」