冷酷な彼は孤独な獣医

「あぁ」


「住むところが見つかったとか?」


「いや……」


龍は、メールの内容を答えようとはしてくれなくて……


「ねぇ龍?」


「ん?」


あたしは、自分から龍に聞いてみた。



「美紀さん……なんだって?」


少し間があき、料理をしながら龍が答える。



「会えないかって……」


「そう……。会った方がいいんじゃない?」


あたしは心にもない事を言ってしまう。


「会う必要ないだろ」


龍は、冷たい口調で言う。


「美紀さんの事、心配じゃないの?」


「あぁ。さっさと荷物取りに来いってしか思ってないよ」