冷酷な彼は孤独な獣医

「お前、昨日500円しか持ってないって言ってたよな!」


「えっ……それはその………」


「貢いでたんだろ!」


龍は厳しい目で言う。


あたしはもう、逃げようがなかった。


「貢いでたっていうより、お金を貸したんだよ……

でも!必ず戻って来る!」


「バーカ!戻って来ねぇーよ!」


「戻って来る!」


そう言って、龍に背中を向けてソファーに寝転んだ。


「まったくしょうがないヤツだな」


龍が、ため息まじりに話すと、

昨日拾ってきた犬が、あたしのところへ寄って来る。