冷酷な彼は孤独な獣医

部屋に入ると、龍は書き物をしていた。


「ただいま」


バッグを床に置くと、龍はノートを閉じあたしを見る。


「なんだ?坊主にしなかったのか?」


あたしの気持ちとは裏腹に、

能天気な事を言う龍に腹が立って……


「する訳ないでしょ!」


強い口調でそう言って龍をにらむけど……



「どうした?機嫌悪いなぁ?

その髪型、気に入らないのか?


似合ってるけどなっ」


そんな事を言うから、

あたしの怒りは何処かへいってしまう。



「龍………?」


「ん?」