冷酷な彼は孤独な獣医

「あの……龍の事、呼んできますか……」


目の前に居る、自分よりもずっと美しい彼女に、

あたしは弱気になってしまい、

遠慮がちにそう言った。



美紀さんは首を横に振ると、悪そうに話す。



「ごめんね……荷物、もう少しだけ置かせて貰ってもいい?」


だからあたしは、本当は嫌な癖に……


「あたしは大丈夫ですよ」


なんて気持ちとは裏腹な事を言ってしまう。


「ありがとう……龍から聞いていると思うけど、

住むところが見つかったら荷物取りに来るから、

それまで……」


「はい……」