冷酷な彼は孤独な獣医

「はい!できましたよ!」


その言葉に、鏡の中の自分を見る。


イメージしていたよりも短く切られたその髪に、

少し驚きつつも、あたしはこの髪型を気に入った。


そして、一気に気持ちが明るくなる。


あたしは早く龍に見て欲しくて、

急いで家に帰った。


家の前に差し掛かると、そこには電話を片手に龍の家を見つめる美紀さんの姿。


あっ……


その場に立ち止まると、美紀さんがあたしに気が付く。


でも、美紀さんはあたしの事を覚えていない様子で、

不思議そうな顔であたしを見ている。