冷酷な彼は孤独な獣医

きっと真っ赤になっている顔で、

ムキになっているあたしを龍は笑う。


「アハハッかわいいな、お前」


「それって本気?それともからかってる?」


「さぁ?」


龍はとぼけた顔をして首を傾げる。


まったく龍は意地悪で、でも……今あたし達って……ラブラブってやつ?


いや……なんか違うような……



12時になり、あたしは先に寝室へ行った。


まだ置かれたままの美紀さんの荷物は、

あたしの気持ちを少しだけ複雑にさせる。


ベッドに入ると、すぐに龍が寝室へ来た。


そして龍は、いつもの様にあたしに背中を向ける。


あたしは龍の背中を見つめながら、

早く美紀さんの荷物が此処からなくなる事を願った。