冷酷な彼は孤独な獣医

「お前の事、泣かせてばかりだから……」


えっ……



龍はあたしの隣に来ると、

そっと涙を拭きとる。


「龍……?」


「ん?」


「ありがとう」


「どういたしまして」


やさしくほほ笑む龍に笑顔を返すと、

部屋中にやさしい空気が流れ、

少し脱力した体の感覚が心地よくて、

ずっとこんな時間が続けばいいと願うけど……



「あっ…電話……」


あっけなく壊されてしまう。