冷酷な彼は孤独な獣医

「………今頃、龍は美紀さんと一緒に…」


「理央ちゃん、悪いけどそろそろ店を開ける時間なんだっ」


「あぁ……ごめん。帰るよ……」


椅子から立ち上がると、瑞樹さんが笑顔で話す。


「理央ちゃん!」


「ん?」


「龍が帰ってきた時、あえて明るく振舞ってみれば?」


「えっ……そんなの無理だよ……」


「無理でもやるの!

あからさまに暗くされているより、

無理して明るくしてる姿を見たら、

悪い事したなぁって思うし、

それにその方がかわいいから!」


「そういうもの?」


「そういうものだよ!」


「でも……龍……帰ってこな…」


「来るよ!必ず!」