冷酷な彼は孤独な獣医

なんでよ……


あたしはその場に座り込んだ。


すると、キリがあたしのところへ来る。


「ごめんねキリ……大きな声出して……」


キリの頭を撫でていると、涙が流れ出した。


あたしは、美紀さんに対する嫉妬で、

どうにかなってしまいそうだった。


いつも冷静で、まったく気持ちがブレない龍。


そんな龍の気持ちをかき乱し、

突き動かした美紀さんが、

憎くて仕方がなかった。