冷酷な彼は孤独な獣医

きっと龍は美紀さんのところへ行く。


この手を離したら、龍はあたしを置いて美紀さんのところへ……


そんなの……嫌だよ……


「行かないでよ龍!」


「頼むから、これ以上俺を困らせるな!」


龍がキツイ口調で言う。


あたしは龍にしがみ付く手に力を込めた。


「龍を困らせてるのはあたしじゃない!!

美紀さんだよ!!

龍は今から、美紀さんのところに行こうとしてるんでしょ!!

なんなの一体!!龍を裏切った癖に!!

どうして龍に頼るのよ!!

それに、なんでよ龍!!

龍は美紀さんに裏切られたのに、

なんで美紀さんのところに行くの!!

そんなのほっとけばいいじゃん!!」