冷酷な彼は孤独な獣医

日曜日になり、あたしは朝から不安だった。


「龍?」


「ん?」


「今日の約束覚えてるよね?」


「あぁ」


昨日もおとといも、

龍に美紀さんから電話が掛かってきていた。


龍はそれをずっと無視していて、

でもきっと、龍は美紀さんの事が気になっていて……

時々、物思いにふけていた。



診療時間になり、次々と飼い主さんがペットを連れてくる。


日曜日はいつも忙しく、午前中までの診療とは言っても、

結局2時を過ぎる事がほとんどで、

今日も2時半過ぎに最後の飼い主さんが帰った。