冷酷な彼は孤独な獣医

龍は、なにも言わずあたしの手をグイグイ引っ張る。


「ちょっと!放してよ!」


あたしは龍の手を振りほどいた。


すると龍は、あたしをにらみつける。


「油断してんなよ!前に言っただろ!

瑞樹はああ見えて、結構危険なヤツだって!」


龍はイライラした表情で話す。


「なに無茶苦茶言ってんの!

龍が瑞樹さんに、あたしを迎えに行くように頼んだんでしょ!

っていうか、なんで約束破った癖に龍が怒ってるのよ!」


あたしの言葉に龍は目を見開き、

そして落ち着いた表情で話す。


「悪かった……埋め合わせは必ずするから」