冷酷な彼は孤独な獣医

あたしを女の子扱いしてくれない龍と違って、

瑞樹さんはこんなにもあたしを女の子として扱ってくれる。


「瑞樹さん……」


あたしは吸い込まれるように、

瑞樹さんの体に身を寄せた。


すると、瑞樹さんはあたしを抱き上げる。


「行こう。向こうに」


瑞樹さんに抱き上げられ、あたしはハッとする。


龍と違う感触に、龍と違う匂い……


「おろして!」


「だーめっ!もう無理だよ」


瑞樹さんは、あたしの体を引き寄せる。


「嫌だ!おろして!」