冷酷な彼は孤独な獣医

「龍に謝って、連絡をよこした人の所に行く……」


答えが出るのに、そう時間は掛からなかった。


「じゃあ、その連絡をよこした人の方が、

龍よりも大切って事?」


「えっ?そうじゃないけど、龍には後で説明すればいいと思うから……」


あたしがそう言うと、瑞樹さんはほほ笑む。


「必ずしも、大切な人を優先するとは限らないでしょ?」


「でも……龍は違うかもしれないもん!」


瑞樹さんは、困った顔であたしを見ると、

急に妖艶な表情に変わる。


そしてあたしに近づく。


「まったく理央ちゃんは困った子だね。

でもそこが、かわいいんだけどっ」