冷酷な彼は孤独な獣医

「…………」


あたしがカウンターに伏せたままでいると、

瑞樹さんが焦った様子で話す。



「ごめん理央ちゃん!冗談!理央ちゃん?」


「酷いよ…」


「ごめん!つい、龍の事を好きな女の子には、

意地悪言っちゃうんだよね」


「美紀さん…」


「えっ?」


あたしはカウンターから顔を上げた。


「酷いよ美紀さん!龍の事を裏切った癖に、

龍の事を振り回して……

龍は、美紀さんのせいで人を好きになる気持ちをなくしたのに……

それなのに……」


「理央ちゃん……」