冷酷な彼は孤独な獣医

「なにも作らなくていいから……隣に来て」


あたしがそう言うと瑞樹さんは真顔になり、

そして笑う。


「アハハッ、今一瞬、ドキッとしちゃった!ハハッ」


「えっ?違う!ただ、なんていうか不安で……あの……」


動揺するあたしを、瑞樹さんはますます笑う。


「アハハハッ、かわいいなぁ理央ちゃんは!」


そう言って、瑞樹さんはあたしの隣に座る。


瑞樹さんの顔が見れずに下を向いていると、

瑞樹さんはあたしの頭を撫でる。


あたしは下を向いたまま、瑞樹さんに話した。


「瑞樹さん……」


「なに?」