冷酷な彼は孤独な獣医

「理央ちゃん……」


あたしは膝に顔をうずめたまま、動けなかった。


それからしばらくすると、瑞樹さんが口を開く。


「ねぇ理央ちゃん」


「…………」


「ウチにおいでよ。なにかご馳走するから」


あたしは瑞樹さんを困らせているのも悪く、

顔を上げると首を縦に振った。



瑞樹さんのお店に着くと、あたしはカウンターに座った。



「瑞樹さん…」


「なに?」


瑞樹さんは、カウンターの中に入ると料理を始める。