冷酷な彼は孤独な獣医

夕方になり、あたしは出掛ける支度を始めた。


「ねぇ龍?」


「ん?」


「今からあたしの事見るの禁止ね!」


「…………」


「待ち合わせ場所で会ってからのお楽しみなんだから!」


「…………」


「無視しないでよ!もう!」



あたしは寝室へ行くと、髪の毛をセットする。

普段は、胸まである髪の毛を下している事が多く、

仕事中はそれを後ろで一本に結んでいる。


でも今日は、髪の毛を上げてみる事にした。


髪の毛のセットが終わると、

昨日洋服店で2時間かけて選んだ、

ピンクのシフォンプリーツワンピースに着替える。