こんな事をして、龍に無理やり体を引き離されるかもしれない。

きっとそんな事をされたら凄くショックでどうしようもないけれど、

その時は、開き直って何度もしつこく抱きつくんだ。

そして最終的にはお酒のせいにすればいい。


すると龍は、あたしをやさしく抱きしめる。


あっ…


「お前にはかなわないな」


龍のやさしい声が耳に届く。


あたしはしがみつく様に、龍に抱きついた。


「龍…」


「まったく、タチの悪い猫に好かれたもんだ」


龍はあたしの頭をやさしく撫でる。