冷酷な彼は孤独な獣医

「キャーッ!!」


するとその瞬間、龍があたしの体を後ろから支える。


「バカ!酔っぱらってるんだから気をつけて歩け!

って……酔ってるんだから無理か」


そう言って、龍はあたしの体を抱き上げた。


えっ…


ただ、少し悪ふざけで酔っているフリをしていただけだったのに、

まさか龍にこんな事をしてもらえるなんて思ってもみなかった。


「ごめんね龍……」


龍は、あたしをソファーへ座らせる。


「まったく、手のかかる猫だ」


龍はキッチンへいくと、あたしに水を持ってきてくれた。


「ありがとう……」


思いがけない龍のやさしさに戸惑いながら、あたしは水を一口飲んだ。