冷酷な彼は孤独な獣医

和馬さんは、結奈ちゃんに凄くやさしくて、

あたしは結奈ちゃんがうらやましくて仕方がなかった。


タクシーに乗ると、あたしは急にむなしくなり、

それと同時に、無性に龍に会いたくなった。



家に着くと、あたしは少し酔ったフリをして部屋に入る。


「ただいま~龍!あたしが居なくて寂しかったぁ?」


わざと千鳥足で歩いて龍の目の前に行くと、

龍は読んでいた本を閉じテーブルへ置く。


「絵に描いた様な酔っ払いだなぁ」


「アハハッ」


あたしは笑いながら千鳥足でソファーへ向かうと、

本当に足をつまずかせ転びそうになった。