冷酷な彼は孤独な獣医

そしてあたしは、キリを散歩へ連れて行った。



龍のしつけがいいのか、キリは散歩中ずっとあたしの歩く速度で歩いた。


あたしが止まればキリも止まり、

あたしが走ればキリも走る。



そんなキリが可愛くて、あたしはいつの間にか散歩が楽しくなっていた。




家に戻ると、龍が外で待っていた。



「どこまで行ってたんだ!

もう7時半過ぎてるぞ!」


龍は少し怒っている様子で、


「だって………楽しかったんだもん」


下を向くと、龍はあたしの手からリードを取る。